2011年02月28日

アイーダ 稽古場だより Vol.5

『アイーダ』はヴェルディの作曲で、1871年に初演されました。
ファラオ時代のエジプトとエチオピアの戦いを軸に、エチオピア女王(今はエジプトに囚われの身)のアイーダとエジプト軍総司令官であるラダメスとの、2つの国に引裂かれた男女の悲恋を描いたオペラです。


楽譜.JPG


これが、オペラの台本ともいえる楽譜です。
青いほうが「総譜 フル・スコア」と呼ばれるもので、歌とオーケストラの音符がすべて書かれています。
すべての「音」が書かれているために非常に細かい字と音符になり、とても「見やすい」とはいえない楽譜です。
そこで、歌手やスタッフは「ピアノ譜 ボーカルスコア」といわれる歌とピアノ伴奏が書かれた楽譜を使います。それが写真の白いほうになります。



1幕2場はエジプト軍の勝利を祈願する巫女と司祭の場面ですが、稽古の最中に舞台監督がポツリと「この曲がヴェルディ作曲のオペラの中で、一番ダイナミックレンジ(小さな音から大きな音まで)が広いかもしれないね。もしかしたら全オペラの中で一番かも」と言いました。
「ほんまかいな?」と測定した結果がこれです。


最初.PNG


1幕2場は、神のご神託を告げる巫女のカゲで演奏される歌から始まります。
そして舞台上の大合唱で終わります。
その最後の大合唱の測定結果がこれです。


最後.PNG


もちろん稽古場での簡易測定ですし、オーケストラではなくピアノ伴奏のため正確なデーターとは言えませんが、相当に広いダイナミックレンジを持った曲であることは確かです。
専門的にいうと約60デシベルの差があり、人の耳には最初からすると最後は64倍に聞こえます。
エネルギー量でいうと、なんと1000倍になります。
ヴェルディが意識していたかどうかはわかりませんが、荘厳な神殿をイメージさせるダイナミックレンジをもった曲と言えますね。
アイーダといえば、なんといっても有名なのは「凱旋行進曲」です。
なんとヴェルディはこの曲のために「楽器」まで作ってしまいました。
それが「アイーダ・トランペット」です。


Aida tp.jpg


この写真は浜松の楽器博物館で撮ったものですが、とっても「なが〜いトランペット」です。
もちろん、今回のアイーダでも登場します。
壮麗なビジュアル面が注目されがちになる『アイーダ』ですが、ヴェルディのすばらしい音楽は必聴です。
どうぞお楽しみに。
 

posted by biwako at 23:20| 滋賀 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月16日

Aida稽古場便り Vol.4

急に大雪雪が降ったりした東京ですが、みんな元気にAidaの稽古は続いていますぴかぴか(新しい)
バレエの方々も参加し、広かった稽古場が狭く感じてしまう今日この頃ですが、さらに大量の小道具も運ばれてきて、凱旋の場面ではまさに身動きできないほどの人・人・人物・物・物となりますダッシュ(走り出すさま)ダッシュ(走り出すさま)
稽古場も最大瞬間人数?で 出演者が190名 で、それに加えて数十人のスタッフで充満した瞬間がありました。まさに酸欠状態exclamationあせあせ(飛び散る汗)

さて、今回の写真は小道具の部分アップをご紹介します。
小道具の全容を公演前にお見せするのではなく「これは何のアップかな〜」とご想像いただければ・・・より一層Aidaの公演をお楽しみいただけると思いまするんるん


アイーダ稽古便り4-1.JPG アイーダ稽古便り4-2.JPG アイーダ稽古便り4-3.JPG アイーダ稽古便り4-4.JPG
posted by biwako at 20:43| 滋賀 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月13日

Aida 稽古場だより Vol.3

急に大寒波が押し寄せた2月12日、東京にも粉雪が舞いました雪
朝方まではしっかり降っていたようですが、稽古が始まる午後には曇り時々雪というドンヨリとした空模様になりました。
稽古場近くのスカイツリーも、上の部分は雲の中で見えません。
アイーダ稽古場便り110213写真1.JPG


今日の稽古は合唱&助演中心の稽古です。
声楽アンサンブルの男声陣もびわ湖ホールから東京に移動してきました新幹線ぴかぴか(新しい)
初めて東京二期会合唱団・男声陣と一緒に行う立ち稽古です。
アイーダ稽古場便り110213写真2.JPG

写真右側で白い稽古用の旗を持っているのが、助演の方々です。
今回は38名のプロの役者の方々が助演で出演されていますが、びわ湖公演ではさらに6名の助演の方々がエキストラで参加してくださいますひらめき
今までは10名のソリストだけで広々と稽古を行っていた稽古場ですが、さすがに急に狭くなった気がします。
これから通し稽古に向けて、バレリーナの方々や女声合唱が加わると、もっと手狭になることでしょうあせあせ(飛び散る汗)
posted by biwako at 13:20| 滋賀 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月09日

Aida 稽古場だより Vol.2

東京での立ち稽古は続いていますが、2月9日に舞台セットのほんの一部が、びわ湖ホールに搬入されました。ぴかぴか(新しい)


今回の舞台セットのデザインはアレッサンドロ・チャンマルーギ氏
舞台セットだけではなく、一緒に舞台衣装も担当していますので、ビジュアル的にも一体感のとれた作品になりそうです。

今回搬入されたものは「部材」といって、舞台セットの部品です。

1.JPG

これを組み合わせて美しい舞台の美術が出来上がりますが、びわ湖ホールの巨大空間で撮っているので「ほんの少しだけ・・・」に見えますね。
実は4トントラックに満載でホールにやってきました。
本格的な仕込みは24日からになりますが、少しずつ準備は進んでいます。


さて、大がかりな舞台セットを動かすため、大道具には「キャスター」と呼ばれる「回転する車輪」がついています。
通常の大道具ではこのような一般的なキャスターを使います。

部材2.JPG

 ところが今回の舞台セットは「グランドオペラ・Aida」の名に恥じない大きなもので、かなりの重量になるため一般的なキャスターでは重さに負けてしまうばかりでなく、動かすときに何とも表現のしようのない「大きな雑音」が出てしまいます。
そのため今回は秘密兵器に登場していただきました。

部材3.JPG

回転する金属の円盤に、さらに3個のキャスターを付けた「特殊自在キャスター」で、あらゆる方向に自由自在に動けるだけではなく、重量が3個のキャスターに分散されるため「大きな雑音」が「小さな音」に軽減されるというスグレモノです。


舞台セットが出来てしまうと、裏側にあるため絶対に見ることができないキャスターですが、まさに「縁の下の力持ち」ですね。
posted by biwako at 20:47| 滋賀 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月31日

沼尻竜典芸術監督 文化庁芸術祭優秀賞受賞!!

昨年10月にびわ湖ホールで上演した「トリスタンとイゾルデ」公演で、沼尻竜典の指揮が高く評価され、平成22年度(第65回)文化庁芸術祭優秀賞を受賞しました。

受賞者.jpg



1月某日、文化庁芸術祭の贈呈式が文化庁長官近藤誠一氏をはじめ、たくさんの関係者が参加するなか大阪市内で行われました。沼尻竜典芸術監督は、別の場所で行われているオーケストラ公演の練習のため出席できませんでしたが、びわ湖ホール館長の井上建夫が代わりに出席しました。


贈呈式.jpg

(受賞理由)
びわ湖ホールがオペラ制作について大きな成果を挙げてきたことはすでに広く認められているが、今回の「トリスタンとイゾルデ」の公演は、近年の充実ぶりをあらためて印象づけた。特に、この全3幕4時間半の劇の上演に際し、きめ細かな解釈を積み重ねながら、大きな構造をも照らし出す管弦楽演奏を引き出した指揮者沼尻竜典の傑出した手腕は高く評価される。(文化庁発表の受賞理由より)


後日、文化庁から届いた記念品と賞状を前に、沼尻芸術監督が喜びの表情を見せてくれました。


沼尻芸術監督の手に.jpg


今後も、みなさまに喜んでいただけるよう、職員一同気を引き締めてオペラ制作に精進して参ります。どうぞよろしくお願いします。
posted by biwako at 10:24| 滋賀 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

「アイーダ」稽古場便り@

寒さが厳しい1月21日「アイーダ」の東京での立ち稽古が始まりました。今回の稽古場は、前回の「ボエーム」と同じ東京の下町の倉庫街にあります。近くの両国国技館ではちょうど大相撲の1月場所が行われています。
写真1(小).jpg
スカイツリーも近くにあるので、大相撲の開始を告げる太鼓ヤグラの2ショットを撮影してみました。
写真2(小).jpg
スカイツリーは今、500mを超えているそうです。
写真3(小).jpg
稽古場の外階段から見えるツリーも、1年前からするとずいぶん高くなりました。
写真4(小).jpg
今日の立ち稽古は、演出の粟国さんからソリストの方々に演出プランを説明することから始まりました。
写真5(小).jpg
このブログでは舞台セットや衣装を詳しくお知らせすることはできませんが、熱意あふれる粟国さんの演出プランを、ソリストの方々とスタッフ全員が舞台で実現することを目指して、熱い立ち稽古の日々は続きます。
posted by biwako at 15:20| 滋賀 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月11日

歌劇「アイーダ」の横断幕設置しました!!

歌劇「アイーダ」横断幕あらわる!!

本日、歌劇「アイーダ」の横断幕を設置しました。
お一人でも多くの方に公演を知っていただきたく、これまでよりサイズを大きくしてみました。



横断幕.jpg


付近を通行される方はもとより、JRや国道1号線からも見えますので、どうぞご覧ください。
(夜は見えませんが・・・・)

今回の歌劇「アイーダ」は、びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会をはじめ、5者の共同制作により壮大な規模でお贈りします。
公演は、3月5日(土)・6日(日)午後2時からです。
どうぞお見逃しなく!!
posted by biwako at 18:20| 滋賀 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | プロデュースオペラ「アイーダ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする